この記事では、プロの視点から、畳の上に敷くフローリング材の選び方を詳しく解説します。まず、考慮すべき点は、フローリング材の種類です。大きく分けて、無垢フローリング、複合フローリング、クッションフロアの3種類があります。無垢フローリングは、天然木をそのまま使用したもので、木の温もりや質感を存分に楽しめます。しかし、価格が高く、湿度変化による伸縮が大きいため、DIYでの施工にはあまり向いていません。複合フローリングは、複数の板を貼り合わせたもので、無垢フローリングに比べて価格が安く、寸法安定性にも優れています。DIYで施工する場合は、複合フローリングの中でも、薄くて軽量なものがおすすめです。クッションフロアは、塩化ビニル製で、水に強く、クッション性があるため、小さなお子さんやペットがいるご家庭に適しています。次に、フローリング材の厚みも重要なポイントです。畳の上にフローリングを敷く場合、厚みがありすぎると、ドアの開閉に支障が出たり、段差が生じたりする可能性があります。そのため、できるだけ薄いフローリング材を選ぶようにしましょう。一般的には、6mmから12mm程度の厚みのものがおすすめです。また、フローリング材の色やデザインも、部屋の雰囲気を大きく左右します。明るい色のフローリング材は、部屋を広く見せる効果があり、暗い色のフローリング材は、落ち着いた雰囲気を演出します。部屋のインテリアや、自分の好みに合わせて、色やデザインを選ぶようにしましょう。さらに、機能性も考慮する必要があります。例えば、ペットがいるご家庭では、傷や汚れに強いフローリング材を選ぶと良いでしょう。また、小さなお子さんがいるご家庭では、転倒時の衝撃を吸収するクッション性のあるフローリング材がおすすめです。アレルギー体質の方には、抗菌・抗アレルゲン加工が施されたフローリング材もあります。最後に、DIYで施工する場合は、施工のしやすさも考慮しましょう。置くだけタイプのフローリング材や、クリック式のフローリング材は、接着剤や釘を使わずに、簡単にはめ込むだけで施工できます。ただし、部屋の形に合わせてフローリング材をカットする必要がある場合もあります。その際は、カッターナイフやノコギリなどを使用しますが、怪我には十分注意してください。
プロが教える畳の上に敷くフローリングの選び方