この記事では、畳の上にフローリングを敷く際によくある失敗と、その対策について、私の経験と専門家のアドバイスを交えながら解説します。最もよくある失敗は、畳の状態を確認せずにフローリングを敷いてしまうことです。長年使用した畳は、湿気やカビ、ダニの温床になっている可能性があります。特に、畳の下地が腐食している場合は、フローリングを敷く前に下地の補修が必要になります。下地の状態が悪いままフローリングを敷いてしまうと、床鳴りや沈み込みの原因となり、最悪の場合は床が抜けてしまう危険性もあります。対策としては、フローリングを敷く前に、必ず畳の状態を確認することです。畳を上げてみて、カビや腐食がないか、湿っぽくないかなどをチェックしましょう。自分で判断するのが難しい場合は、専門業者に依頼して、床下の状態を確認してもらうことをおすすめします。次に、フローリング材の選択を間違えるという失敗もよくあります。DIYで施工する場合は、薄くて軽量な置くだけタイプのフローリング材がおすすめです。しかし、厚みのあるフローリング材を選んでしまうと、ドアの開閉に支障が出たり、段差が生じたりする可能性があります。対策としては、フローリング材を選ぶ際に、厚みを必ず確認することです。一般的には、6mmから12mm程度の厚みのものがおすすめです。また、置くだけタイプのフローリング材の中でも、クリック式のものは、より簡単に施工できます。さらに、フローリング材のカットを失敗するというケースも少なくありません。部屋の形に合わせてフローリング材をカットする際に、寸法を間違えたり、斜めに切ってしまったりすると、隙間ができたり、見た目が悪くなったりします。対策としては、フローリング材をカットする前に、必ず寸法を測り、線を引いてからカットすることです。また、カッターナイフやノコギリを使用する際は、怪我をしないように十分注意しましょう。最後に、賃貸物件で原状回復を考慮せずにフローリングを敷いてしまうという失敗もあります。退去時に元の状態に戻す必要があるため、置くだけタイプのフローリング材や、剥がせるタイプの両面テープを使用するなど、工夫が必要です。対策としては、必ず管理会社や大家さんに事前に相談し、許可を得てから施工するようにしましょう。