初めて壁紙のDIYに挑戦したのは、引っ越しを控えた春のことでした。それまでの私は、賃貸暮らしが長かったこともあり、壁に手を加えるという発想自体がありませんでした。しかし、新しい住まいは以前よりも少し広く、白い壁がどこか殺風景に感じられたのです。そこで、思い切って壁紙を自分で張り替えてみることにしました。最初は不安でいっぱいでした。本当に自分にできるのだろうか、失敗したらどうしよう、と。インターネットで情報を集め、DIYショップで初心者向けのキットを購入しました。選んだのは、淡いグレーのストライプ柄の壁紙です。派手すぎず、でも部屋の雰囲気を少しだけ変えてくれるような、そんなデザインを探していました。作業を始めてみると、意外と楽しいことに気づきました。壁紙をカットし、のりを塗り、壁に貼り付けていく。単純な作業の繰り返しですが、少しずつ部屋の印象が変わっていくのが目に見えてわかるので、モチベーションが維持できました。もちろん、失敗もありました。空気が入ってしまったり、柄がずれてしまったり。でも、その都度、インターネットで解決策を調べ、試行錯誤を繰り返しました。初めての壁紙DIYは、丸一日かけてようやく完成しました。完璧とは言えない仕上がりでしたが、自分でやり遂げたという達成感は格別でした。そして何より、部屋の雰囲気がガラリと変わり、自分だけの空間を作り上げることができたのが嬉しかったです。それ以来、私はすっかり壁紙DIYの虜になりました。季節ごとに壁紙を変えてみたり、一部分だけにアクセントクロスを取り入れてみたり。今では、壁紙DIYは私にとって、部屋の模様替えというよりも、自己表現の手段の一つになっています。この経験から言えることは、壁紙DIYは決して難しいものではないということです。もちろん、ある程度の準備と手間は必要ですが、初心者でも十分に楽しむことができます。大切なのは、失敗を恐れずに、まずは一歩踏み出してみること。そして、自分なりのペースで、楽しみながら作業を進めていくことだと思います。
壁紙DIY初心者のための簡単おしゃれな部屋作り